2014年8月10日日曜日

台風に備える。

台風が兵庫県に上陸しました。普段忘れている自然の驚異をこういう時思い出します。

我が家は斜面の中腹に建っています。設計当初から風が強い場所と分かっていたので、
地震に対しての強度を構造計算によって確保する通常の設計に加え、風圧に対しても配慮する必要があると考えていました。

最近の木造建築は地震力を弱めるため、金属屋根などの軽量屋根を採用することが多いのですが、強い風が吹いても屋根が吹き飛ばされたり家自体が浮き上ったりしないように瓦屋根を採用し、瓦が飛ばされないように施工方法も特殊なものを採用しました。

その結果屋根が重たくなり風に対して建物が安定する反面、建物の重量が大きくなったり、荷重バランスが建物の高い所になるため、地震力に対しての耐久性を確保するために柱や梁の断面を通常より大きくする必要が出てきます。

建築コストを予算内に収める事と建物の安全性の両方を満足させるのは大変ですが、自分の子供や孫の世代まで耐えられる建物にし、建築コストを建物の耐用年数で割った単価を下げるという観点に立ち自分が納得できる仕様にしました。

↓今日の屋根の状況 メンテ用の出入口を兼ねたトップライトから顔を出して撮影。

0 件のコメント:

コメントを投稿