2020年2月28日金曜日

専門+好きな事

昨日、知人から誘われていたクリスマスコンサートに行って来ました。
仕事だったので18時の開演にはとても間に合いません。おまけに渋滞、会場の教会近くで道に迷い、着いたのは19:30を回っていました。

コンサートはフルート奏者、ピアノ奏者による器楽と声楽によるクラッシックで、私のようなロックやブルースを聴くくらいの音楽素人には、あまり馴染みのないジャンルでしたが、地域の教会で行われるコンサートとは思えない実力のある音楽家の迫力ある演奏に圧倒されてしまいました。

遅れて着いた為、席の大半が埋まっていて前から2番目に空いてる席を見つけ座ったのですが、独唱では鼓膜がビリビリいう程の声量を感じ、観客はみんな唖然とした表情で聴き入っていました。
フルートの演奏もあそこまで間近で観るのは初めてで、正確で素早く、感情のこもった演奏が素晴らしかった事は勿論ですが、息を吸う時のタイミング、吸う空気の量、息づかいに驚きました。
ピアノ演奏はベートーベンの、古典派からロマン派に移行する時期に作曲されたテクニックのいる楽曲を弾丸のような速さでとても正確に弾く、運動神経と記憶力に皆感心し、拍手喝采でした。

コンサート後に演奏者と観客の一部によるお茶会があり、みんなでお話をしました。
私は若い頃から、いつか音楽を楽しむための建築を作りたいという想いがあり、建築設計の道を選んだので(時々忘れかけてしまってますが)、演奏者の方々に、こじんまりした響のよいホールを知っていたら教えて下さい、と尋ねてみました。

すると3人の口から、堰を切ったように様々なホールの名前や特徴、どんな要素が良かったのか、理想の音響や建築的条件などの情報が溢れ、予想外に会話が盛り上がったのでビックリしました。

また反対に、音楽家は音楽だけでなく、建築にも興味があるとの事で、お勧めの建築物を教えて欲しい、と質問されました。私は暫く考えた後、閑谷学校がお勧めだ、と答えました。

仕事をしていると、このような人達とお互いに時間を忘れ、夢中になって話をするという機会は稀です。その原因の一つは、仕事の最終目的にお金が絡むからなのかもしれません。音楽は共通の言語、と言う時がありますが、思い返してみると自分の人生において、無条件に人に共感したり、今という時間に没頭できたのは、相手と自分の間に音楽という共通のコードがあった時のように思います。










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