2014年8月15日金曜日

ルイス・カーン の エシュリック邸

僕の好きな建築家の一人、ルイス・カーン。とても有名な建築家で公共の大きな建物をたくさん設計した人ですが、僕はその作品の中でも個人のための住宅が好きです。

特に好きなのがエシュリック邸。今も僕のデスクの横に写真を飾っているほど好きな作品です。




建物自体もさることながら、この小さな建物が建つ環境が素晴らしく建物をひき立てています。

外壁の仕上げには、他のカーンの作品にもよく見られる木を使っています。
外壁材には石やレンガ、タイル、塗装など色々な材料がありますが、木材はその素材そのものが持つ豊かな風合いによって優しい感じを見る者に与えます。

厳密に言うとこの作品で木が使われているのは外壁ではなく開口部です。開口部というと窓を想像しますが、この作品では開口部を板戸とし、閉めている時はまるで外装材のように見せています。

すっきりした外観を実現するため、よく考えられた単純化された内部プランになっていて、感心します。
建築の設計をやっていると同じ空間の大きさ形でもごちゃごちゃした平面になってしまう時と、綺麗で単純なプランがうまくできる時とがあります。
原因の一つは動線のまとめ方だと思います。この住宅のように玄関や通路が家の中心部分にあると、その周辺に必要な部屋やスペースをうまくまとめることができます。
これまで私自身、自分の家の設計や仕事での様々な建物の設計をする際、そのような考え方を生かしてきました。

天井の高い居間の空間ボリュームは、人がリラックスするのにちょうどよいボリュームに感じます。
一度訪れて実際の空間に身を置き体験してみたい衝動に駆られます。

参考
http://f-aa.co.jp/ideablog/?p=2513

204 Sunrise Ln, Philadelphia, PA 19118アメリカ合衆国
http://goo.gl/maps/AflCq

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