2017年6月6日火曜日

住環境について

人が幸福感を持って生きるためには様々な要件があると思います。

僕が思うにその主たる要素は、
家族や友人、会社などの人間関係、
仕事や趣味などのやりがい生きがい、
そして経済性ではないかと思います。

お金があっても心が寂しければ幸福ではないでしょうし、反対でも幸福とは言えないでしょう。

住環境がこれらの要素にどう影響するかは一般的にあまり意識されていないように感じます。住環境を選択する尺度のうち何を重視するかと問われれば、ほとんどの人がコスト、つまり価格と答えるのではないでしょうか。
それは先程の要素のうちの一つ、お金を重視するという事になります。

お金は確かに重要な要素だと僕も身にしみて感じます。まずは先立つものがないと不安だし惨めな思いをしますから当然だと思います。

しかしコスト最重視で住環境を決める事が他の要素に悪影響を及ぼす事が無いかと考えると疑問を抱きます。

そもそも人は何のために生きるのでしょうか。以前放映されていた大河ドラマでの名台詞があります。

「あなたの志を教えて下さい。」

即答できる人、いるでしょうか?

志?そんな難しい事考えて生きていない、

という人が多いのではないでしょうか。

しかし何のために自分は生きてるのか?と考えるとこの問いに行き着いてしまいます。自分は何を成すために生まれて来たのか、自分にしか出来ない事はなんだろう、そこまでではないにせよ、死ぬまでに何か結果を残したいよな…などと考えてしまいます。

ですが考えてもなかなか結論が出るものではなく、だから昔の人々は若いうちから決心し人生を賭けたなんて凄いな、と感心してしまいます。

大河ドラマではそんな偉大な男達を描く一方、彼等のように大それた事は出来なかった男や女の庶民的な生活にもスポットを当てていました。毎日の質素な生活に勤しみながら明るく生きている様子が、命を賭けて日本を変えて行く男達との対比を生んでいます。

私達庶民は志というような重たくハイレベルな事を目指して生きてはいないのかもしれません。むしろ毎日の生活の中で小さな楽しみや幸せを感じながら暮らせる事のために生きているのかもしれません。

住む場所、住む家はその暮らしの基盤となるものです。つまり生きる目的のための基盤。コストをかけ過ぎると生きて行く事ができませんが、だからと言って軽視は出来ないはずです。
どのような環境で暮らすかによって育まれる人の感性も変わってくるでしょう。

だから住む地域、土地、建物をどう選択するかは自分や家族の人生を左右する事になると思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿